| 安政３年 （１８５６） |
３月１１日 （旧暦 ２月９日） |
<幼名>健次郎
父直治(41才)･母リツ(33才)の次男として、岩手県盛岡市本宮で生まれた。
祖父 原直記は、70才でも現役の南部盛岡藩家老であった。
兄弟は、姉２人（琴子、磯子）、兄１人（３才） |
| ２歳の時 安政５年 |
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祖父直記隠居(72才)。
父がようやく43才で家督を相続（御新丸番頭） 弟 勉誕生 |
| ４歳の時 | ５月 | 祖父直記死亡(75才) 弟 誠誕生 |
| ５歳の時 | ２月 | 近所の太田代直蔵塾に２月頃から約６年間通う。 |
| ６歳の時 |
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弟が３人になる。 弟 良路誕生 |
| ９歳の時 元治２年 （１８６５） |
４月 | 近所の小山田佐七郎先生から、約６年間漢学を教授され る。 父直治が死亡(50才)。 以後、母リツ(42才)が、兄弟７人（17才〜3才）を育ててい く。 |
| １１歳の時 |
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仙北町の寺田直助塾と工藤祐方塾に約２年間通う |
| １２歳の時 慶応５年・明治元年 （１８６８） |
９月 １０月２３日 |
盛岡藩降伏 兄恭、藩主弟のお付として上京 「明治」と改元 |
| １４歳の時 明治３年 （１８７１） |
１月 | 再開された「藩校作人館修文所」に入る(約２年間)。 |
| ７月 | 初めは本宮の自宅からから通学したが、７月から入寮した。 | |
| １０月 | 成績が良いため、藩費生となる。 | |
| １５歳の時 明治４年 （１８７２） |
春 | 句読師心得（先生の助手）となる。 |
| ７月 | 元服して「敬(ﾀｶｼ)」と改名 | |
| ８月 | 廃藩置県 |
| 1５歳の時 明治４年 （１８７２） |
１２月１０日 |
母に懇願して友と２人で上京。
鉄道がない時代。盛岡から仙台まで徒歩、石巻から品川まで 船。
那珂梧楼宅に身を寄せた。 |
| 1６歳の時 明治５年 （１８７３） |
１月 秋 １１月 |
共慣義塾に３か月（送金が途絶えたため）、岸俊雄塾に数か月と 転々。 海軍兵学校受験失敗。 「マリン神学校」（寮生活、すべて無料）に入る（約１年５か月間） |
| １７歳の時 明治６年 （１８７３） |
４月１２日 ８月 ９日 冬 |
洗礼を受ける。洗礼名ダビデ・ハラ 弟、良路死亡（１１歳） エブラル神父と西日本周遊 |
| １８歳の時 明治７年 （１８７４） |
４月２１日 ４月２８日 ６月 ６日 ６月２１日 ６月２４日 ６月２９日 |
エブラル神父の学僕として新潟教会へ出発 新潟到着 新潟出発（推定） 盛岡着帰省。 誠を連れて出発 新潟到着
新潟の藤井介石塾に入る(約９か月)。 |
| １９歳の時 明治８年 |
４月１４日 ５月２１日 |
新潟出発→東京（４月２２日、３日滞在）→仙台（５月８日、９日滞 在）→盛岡（５月２１日） エブラル神父の東北布教活動に同道。 盛岡到着と同時にエブラル神父と別れる。 |
| １９歳の時 明治８年 （１８７５） |
６月３０日 ９月 ６日 ９月３０日 １０月１８日 |
分家し、独立する。原家は、武士だったので「士族」の身分であっ たのを、分家独立して「平民（商）」の身分を選んだ。 盛岡から仙台、新潟（ここから誠を同伴）を経由して、東京へ 東京着 直ぐ、横浜の天主教会で庶務を手伝う。 天主教会をやめて、箕作秋坪塾へ入る。約１０ヶ月間 |
| ２０歳の時 明治９年 |
９月 ５日 |
「司法省法学校」（寮生活、すべて無料）入校。
約２年１０ ヶ月間。１０４名中２番の成績であった。 |
| ２３歳の時 明治１０年 （１８７７） |
２月８日 ２月２０日 ７月 ９日 ８月２５日 |
「司法省法学校」退学。 賄征伐事件に関係し、８年間のところ３年生で放校処 分となる。 中江兆民塾に入る(〜７月)。 フランス語の「露西亜国勢論」を翻訳出版
甲府の「峡中新報」へ寄稿(明治１４年１０月２６日ま で。 鷲山樵夫(ﾍﾟﾝﾈｰﾑ) |
| ２３歳の時 明治１２年 |
１１月１６日 |
「郵便報知新聞」記者となる。
約２年３ヶ月間 |
| ２４歳の時 | ８月 ３日 | 初の署名論文、｢官民相対スルノ道ヲ論ズ｣を書く。 |
| ２５歳の時 明治１４年 （１８８１） |
５月２３日 | 東北北海道周遊に出発。１０月２日まで１３３日間。 渡辺浩基（伊藤博文の４天王といわれた人物）に随行して、東
北・北海道を調査旅行する。
「郵便報知新聞」に、「海内周遊日記」を連載（７２回）する。 |
| ２６歳の時 明治１５年 （１８８２） |
１月２６日 ３月 ２日 ４月 ４日 ８月 ６日 １０月３１日 |
「郵便報知新聞」退社。
外務卿、井上馨邸で会合。 大阪「大東日報」主筆となる。４日創刊。井上外務卿の下関出張と同行取材。１０日間。 退社、帰京。(4.4発行〜10.31帰京) |
| ２６歳の時 明治１５年 （１８８２） |
１１月２１日 ７月 ２日 |
太政官御用掛兼外務省御用掛公信局勤務となる。約９ヶ月間。 外務卿、井上馨 弟、勉 函館で病死。 |
| ２７歳の時 明治１６年 （１８８３） |
７月 １０月１４日 １１月１５日 |
文書局勤務となる。 中国地方視察（岡山県、広島県）。 広島滞在中、帰京命令来る。 |
| ２７歳の時 明治１６年 （１８８３） |
１１月２６日 １２月 ４日 １２月 ５日 |
清国（中国）の天津領事となる。 結婚する。 中井弘（薩摩の人、維新の志士、後の滋賀県。京都府知事）の 娘貞子（１４歳）と。 横浜出発。夫人同伴で天津へ。上海滞在８日間。 「天津紀行｣あり。 |
| ２８歳の時明治１７年 | １月１４日 １２月 |
天津到着。領事館に入る。 朝鮮事件起こる。 |
| ２９歳の時 明治１８年 （１８８５） |
３月１４日 ４月１８日 ５月 ９日 ７月２５日 ８月１６日 １０月１４日 １２月 ２日 |
伊藤博文全権大使来る。
天津条約調印 この時の働きが伊藤博文に認められた。外務書記官、パリ駐在の辞令出る。 天津出発。 東京着。 横浜出帆。香港→シンガポール→ペナン→コロンボ→アデン→ス エズ→アレキサンドリア→ベニス→列車でパリへ。 パリ着任。約３年２ヶ月間。当初、貞子夫人は同行していない。 姉、琴子死亡。３７歳。 |
| ３０歳の時 明治１９年 （１８８６） |
５月２０日 ７月２３日 |
公使館書記官となる 臨時代理公使となる ベルギー・スイス臨時代理公使兼任 |
| ３１歳の時 明治２０年 （１８８７） |
２月 ８日 ６月 ４日 １０月 ５日 |
貞子夫人マルセイユ到着 原敬とともに１２日パリ着 臨時代理公使を解くという辞令到着 公使着任まで任務続行 田中不二麿公使ローマから着任。 |
| ３２歳の時 | １２月３１日 | 帰国命令来る。外務大臣大隈重信。 |
| ３２歳の時 明治２２年 （１８８９） |
２月１１日 ２月２２日 ４月２７日 １１月 ８日 １２月２３日 |
大日本帝国憲法発布
パリ出発→東京着(4.19)
農商務省参事官 井上馨農商務相 「エジプト混合裁判」刊行井上馨大臣辞任 |
| ３４歳の時 明治２３年 |
１月２１日 ５月２０日 |
岩村大臣秘書官 陸奥宗光大臣秘書官(約1年11ｶ月) 参事官兼任(7.11〜) |
| ３５歳の時 | ８月１６日 | 大臣官房秘書課長 |
| ３６歳の時 | 3月 ９日 | 陸奥大臣とともに辞職 |
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| ３６歳の時 明治２５年 （１８９２） |
８月１３日 １０月 ５日 |
陸奥外相の要請により
外務省通商局長(〜約２年10ｶ月) 取調局長兼務(9.6〜26年11.9)
「現行条約論」刊行 |
| ３７歳の時 | １１月１０日 | 官制改革 取調局長兼務を解く |
| ３８歳の時 明治２７年 （１８９４） |
８月 １日 ８月１４日 １０月１０日 |
日清戦争 「陸戦公報」翻訳出版 岳父 中井弘死去 |
| ３９歳の時 明治２８年 （１８９５） |
３月３０日 ４月２８日 ５月２２日 ６月 ５日 １０月 ８日 |
日清和議 三国干渉 外務次官(〜約１年１か月)
陸奥大臣静養、西園寺文相臨時外相兼任(〜29年4.4) 朝鮮事変 |
| ４０歳の時 明治２９年 （１８９６） |
５月３０日 ６月１０日 ６月１１日 ９月２４日 |
陸奥大臣辞任、西園寺文相兼任 外務次官辞任、後任小村寿太郎 朝鮮駐剳特命全権公使(〜約９か月) 帰国指令 大隈重信外相 |
| ４１歳の時 明治３０年 |
２月２３日 ９月 １日 |
待命となる 外務省退官 |
| ４１歳の時 明治３０年 （１８９７） |
９月１６日 ９月２４日 １２月 １日 |
大阪毎日新聞編集総理(約１年間) 大阪北区天満橋筋２−１３６へ転居。浅同伴 大阪毎日へ「新条約準備」を連載始める |
| ４２歳の時 明治３１年 （１８９８） |
１月１２日 ５月 ５月３１日 ６月３０日 ９月２７日 １１月 ８日 |
第３次伊藤内閣成立 初の口語体随筆「でたらめ」連載 「新条約実施準備」刊行 第１次大隈内閣成立 大阪毎日新聞社長(〜約２年２か月) 第２次山縣内閣成立 |
| ４３歳の時 明治３２年 （１８９９） |
５月 ６日 ６月 １日 ８月１３日 |
「新条約実施準備補遺」刊行
｢外交官領事官制度」刊行
随筆「でたらめ」刊行 |
| ４４歳の時 明治３３年 （１９００） |
１月 ２日 ４月１０日 ７月２７日 ８月１６日 １２月２４日 |
「漢字減少論」掲載 「ふり仮名改革論」掲載 伊藤博文、西園寺公望と新党組織協議 伊藤が原敬に新党に関する一切の事務を依頼 大阪毎日新聞社退社発表 |
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| ４４歳の時 明治３３年 （１９００） |
１２月１９日 １２月２２日 |
政友会総務委員兼幹事長 第４次伊藤内閣逓信大臣(〜約６か月) 東北初 |
| ４５歳の時 明治３４年 （１９０１） |
６月 ２日 ７月１０日 １１月２５日 |
逓信大臣辞任 第１次桂内閣成立 大阪北浜銀行頭取 兄の３男 彬を養子にする |
| ４６歳の時 明治３５年 |
８月１１日 １２月１１日 |
衆議院議員に初当選 以後連続当選 第１７議会 衆議院予算委員長 |
| ４７歳の時 | ２月２０日 | 大阪新報社長(〜約２年11か月) 政友会常務委員(5.5) |
| ４８歳の時 明治３７年 （１９０４） |
２月１０日 ９月１２日 |
日露戦争起こる 兄の長女お栄死亡 次男貢を(２歳・後に原敬の養子)引き取る |
| ４９歳の時 明治３８年 （１９０５） |
４月 １日 ９月 １日 １２月１６日 |
古河鉱業副社長(〜約10か月)
日露講和
貞子夫人と離婚 |
| ５０歳の時 |
１月 ７日 | 第１次西園寺内閣成立 内務大臣となる(〜約２年７か月) |
| ５１歳の時 明治４０年 （１９０７） |
５月１日〜 ８月７日〜 １０月２４日 |
鳥取、島根両県視察 北海道視察 陸奥宗光の銅像を外務省構内に建立 |
| ５２歳の時 明治４１年 （１９０８） |
１月１３日 １月１４日 ７月１４日 ８月２４日 |
浅夫人入籍（岩手県奥州市江刺区出身者の娘） 逓信大臣兼務(〜3.25) 内務大臣辞任 第２次桂内閣成立 欧米視察に出発(約７か月間) |
| ５３歳の時 明治４２年 （１９０９） |
２月２０日 ８月２５日 １０月２６日 |
欧米視察から帰国 盛岡に別邸「介寿荘」新築 ハルビンで伊藤博文暗殺される |
| ５４歳の時 明治４３年 （１９１０） |
６月 １日 ８月２２日 １２月 |
大逆事件起こる 韓国を併合する 政友会院内総務 衆議院予算委員長になる |
| ５５歳の時 明治４４年 （１９１１） |
５月 ９日 ８月３０日 ９月 ９日 １０月 １日 １２月１２日 |
北清満韓視察へ(〜〜３０日まで) 第２次西園寺内閣成立 内務大臣となる 鉄道院総裁兼務(〜約１年４か月) 兄の次男達病のため、養子彬（兄の３男）を復籍させる 「南部史要」刊行 栄子（兄の長女）の次男貢を養子にする |
| ５６歳の時 明治４５年 大正元年 （１９１２） |
７月３０日 １２月２１日 |
明治天皇崩御 「大正」と改元される 内務大臣辞任 第３次桂内閣成立 |
| ５７歳の時 大正 ２年 （１９１３） |
２月２０日 ９月 ５日 １１月２２日 |
第１次山本内閣内務大臣(〜約１年１か月) 岩手、宮城、福島水害視察（〜９日まで） 大礼使長官 |
| ５８歳の時 大正 ３年 （１９１４） |
１月２３日 ４月１６日 ５月 ９日 |
シーメンス事件起こる 内務大臣辞任 前官礼遇（辞任しても大臣待遇） 第２次大隈内閣成立 母リツ死亡（９２歳） |
| ５８歳の時 大正 ３年 |
６月１８日 ８月２３日 １１月 ７日 |
第３代政友会総裁( 〜約７年６か月)となる 第一次世界大戦参戦 鎌倉に「腰越別荘」新築 |
| ５９歳の時 大正 ４年 |
３月２５日 １１月 ８日 |
総選挙 政友会大敗（大隈内閣の選挙干渉） 大正天皇即位御大礼（〜１８日まで） |
| ６０歳の時 大正 ５年 （１９１６） |
４月 ８日 ５月 ９日 ５月２４日 １０月 ９日 |
九州巡回（〜２７日まで） 墓所を盛岡市大慈寺に内定 三党首会談（加藤高明、犬養毅、原敬） ５月３０日 ６月６日 寺内内閣成立 |
| ６１歳の時 大正 ６年 （１９１７） |
６月 ３日 ６月 ６日 ９月 ９日 |
次姉 磯子死亡(推定６５歳) 臨時外交調査会委員（大臣待遇） 盛岡の報恩寺で行われた「戊辰戦争殉難者五十年祭で、祭文 を読む |
| ６２歳の時 大正 ７年 （１９１８） |
７月〜９月 ７月 ４日 ８月 ２日 ９月２７日 ９月２９日 １２月１０日 |
米騒動起こる 兄 恭死亡（６８歳） シベリヤ出兵 原敬に大命降下す 原敬内閣成立（約３年２ヶ月間） 第１９代内閣総理大臣 司法大臣兼任（９年５月まで） パリ講和会議代表出発 |
| ６３歳の時 大正 ８年 |
５月 ７日 ７月１６日 |
エブラル神父死亡 板垣退助死亡 葬儀委員長を務める |
| ６４歳の時 大正 ９年 （１９２０） |
１月３０日 ５月１０日 ５月１５日 １２月２７日 |
帝国議院（現在の国会議事堂）地鎮祭 総選挙 政友会過半数を占める 司法大臣辞任 第４４議会開院式で、大正天皇の勅語を奉読する |
| ６５歳の時 大正１０年 （１９２１） |
２月２０日 ３月 ３日 ９月 ３日 １０月１２日 １０月１５日 １０月１９日 １１月 ４日 |
暗殺情報を聞く 遺書４通を書く 裕仁皇太子殿下（昭和天皇）ヨーロッパ訪問に出発 無事帰国 海軍大臣（事務管理）に就任 ワシントン軍縮会議全権団を送る 養子貢 イギリス留学に出発 東京駅南口（現在の中央連絡口）で、暗殺される |
